F# Webプログラミング入門

コードビハインド

Webサイトを作成するとき、ページのデザインをWebデザイナに、ページのロジックをWebプログラマーに分業するケースが多いと思います。そのような時、同じファイルを編集しているとなにかと不都合がでることは想像に易いのではないでしょうか。
例えば、保守やWebサイト更新を行う時にデザインだけ変更したいのに、ロジック部分を誤って変更してしまった―――などという問題が起こる可能性があります。

このような問題にはASP.NETのコードビハインドが有効です。デザイン部分とロジック部分を別々のファイルに分けて記述できます。
ファイル名.aspxにデザイン部分を、ファイル名.aspx.fsにロジック部分を書きます。

サンプルプログラム作成

下記に、導入で扱ったサンプルのhelloworld.aspxにコードビハインドを適用したものを示します。

■helloworld.aspx

<%@ Page Language="F#" 
         CodeFile="helloworld.aspx.fs"
         Inherits="Sample.HelloWorldPage" %> 

<html>
<head><title>HelloWorld</title></head>
<body>
<form runat="server"> 
	<asp:Button ID="btnClick"   Text="Click Here" OnClick="btn_OnClicked" runat="server"/><br /> 
	<asp:Label  ID="lblMessage" Text="" runat="server" /> 
</form>
</body>
</html>

■helloworld.aspx.fs

#light

namespace Sample

open System
open System.Web.UI.WebControls

type HelloWorldPage() =
    inherit System.Web.UI.Page()

    [<DefaultValue>]
    val mutable lblMessage : Label

    [<DefaultValue>]
    val mutable btnClick : Button

    member this.btn_OnClicked(sender: obj, e: EventArgs) =
        this.lblMessage.Text <- "Hello World"

■実行確認

下記ファイルを同じ場所に配置してください。

ブラウザからhelloworld.aspxにアクセスすると、導入であつかったサンプルと同じものが表示されます。

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